夕張応援計画


きっかけは2009年の夏でした。
北海道でイベントを開催しようと思い立ち、会場を探していました。
札幌市内のいくつかの会場の下見をしていたのですが、
何処の会場もフィーリングが合いませんでした。
そこで目を付けたのが、財政破綻した夕張市。
そして、コミケットスペシャルの会場に立候補して落選した夕張。
「コミケがやらないんだったら、自分達でイベントをやろう!」
という訳でとりあえず、夕張市へ行ってみました。

実際に現地に足を運んで思った事は、隣国人が多い事。
何故、日本人がこの地に目を向けていないのだろう?

夕張といえば、財政破綻と夕張メロンで有名ですが、
北海道の人に聞いても「夕張って何処?」という有様でした。
新千歳空港から札幌へ行くのと、距離的には変わらない位置にあるというのに、
もっと、多くの人に夕張の事を認識して欲しいと強く思いました。

そんな思いが伝わったのか、トントン拍子に話がまとまり、
2010年春に『夕張まんがまつり』を開催し、大盛況のうちにイベントを終える事ができました。
国や自治体が動かなくても、大きな資本が無くても、個人の集まりの力でも
こんな楽しいことが実現できるという事を実感しました。

そして翌年以降も、夕張まんがまつり2011、2012を開催し、
『第51回日本SF大会 Varicon2012』を開催、作家さん達にゲストとしてご来場頂きました。
夕張を舞台とした自主制作映画『再生機甲ユーバリアン』の撮影も行い、
崩れ去る前の、ダムに沈む前の夕張の風景を記録しました。

夕張まんがまつり2013では、東方プロジェクトのライブが大々的に行われました。
2014年はイベント名称が『夕張まんがメロン祭』に変わり、
メイン運営が地元企業と東方ジャンルの方に移行します。

もっと多くの人が、夕張に目を向けて、何か素敵な事が始まる事を願っています。